

Cornell
color : black / brown tort / yellow tort
size : 51□18
国際的にも珍しい"半官半民"という形態をとる大学。70年代後期のコンピューター学科をイメージしています。
ウェリントン型とボストン型を掛け合わせた細身のシェイプはエリートでありながら堅さのない雰囲気を持ちます。
眼鏡の歴史上で一番レンズサイズが大きくなる80年代に向けての過渡期という位置付けのモデルなので、ベースのデザインはクラシックでありながらもやや大きめのレンズシェイプ。フロントの飾り鋲は実際に飾りで、この後に徐々に姿を消していくカシメ蝶番がリアルに採用されていた時代の最後の世代というイメージになっています。



MIT
color : black / brown tort / yellow tort / nebula
size : 48□20
国際的に科学技術系大学のモデルとなっているMIT。伝統を重んじるアイビー大学と違い、実践的な研究による学習法をスタイルとする。
シンプルなスクウェアフロントに太めのテンプルを合わせることでクリエイティブな印象を与えてくれます。


emory
color : gold / antique gold / brush silver
size : 47□21
ジョージア州アトランタに本部を置くemory大学は癌・疫病の国際的研究機関と隣接し、その一大拠点となっています。神経質そうな疫学研究生をイメージしており、フロント上部からのワンブリッジにする事で繊細かつ大きなインパクトを与えてくれます。また、このモデルは1940年代の金張り眼鏡がデザインのベースとなっており、当時のモデルとの決定的な違いはテンプル部分をアセテートにする事でカジュアルなコーディネートにも対応可能という点になります。


Princeton
color : silver enamel / gold enamel / black enamel / silver / gold / titan shearing
size : 47□22
理数系の分野で著名人を数多く輩出するPrinceton大学。1911年に同校にて学位を得たノーベル賞物理学者であるクリントン・デイヴィソン等からインスパイアされたモデル。1930年代のフルフレームタイプの眼鏡をベースデザインにしています。ブリッジとテンプルにクラシカルな彫金デザインが施されておりブリッジはノーズパッドと地続きのMan Ray型を採用。ノーズパッドは現代的なネジ留めではなくブリッジに抱き着くように留められた抱き込み式のノーズパッドを採用しています。ヨロイ部分にも当時主流であった割智を採用しており、シンプルでありながらしっかりとしたヴィンテージのディテールが感じられます。また、レンズ枠の周囲にはフレームカラーに応じたエナメルを施しており、より現代的なコーディネートを可能にしています。


Sorbonne
color : black / dark forest / oak / buffalo horn / ecru / dark tort
size : 48□24
フランスにあるパリ第一大学、パンテオン・ソルボンヌをイメージしてデザインされたモデルです。クラウンパントと呼ばれるフロント枠上部が平らなデザインは40~50年代にヨーロッパの人々に好まれました。
中細のフロントリムと極端なまでに細いテンプルのコンビネーションが、知的センスや繊細さを感じさせます。


TUB
color : black / mat black / gray / chocolate / dark forest / brown mable
size : 47□24
車ではMercedesやPorsche、カメラならLeica、BRAUNのオーディオにラジオなどなど、、、。
例を挙げればキリがないほど、ドイツ工業製品の有するデザインと機能の整合性は誰もが認める ところかと思われます。その起源としてバウハウスの存在であったり、マイスター制度だとか薀蓄 は山ほどあるのでしょうが、眼鏡という工業製品の生産に於いてもやはりドイツは同様でありました。 50年代後半から60年代にかけてプラスチックの加工技術が飛躍的に発展したことにより、 金属とプラスチックのコンビネーションされた眼鏡が数多く作られました。 当時の西ドイツで作られたそれら眼鏡の品質とデザインはとても素晴らしく魅力的で その他の国で生産されたものとは一味違った《質実剛健さ》と言うべきものがありました。 日本では松下幸之助氏を代表として、文化人や政治家などの知識層に愛されたこれら素晴らしい眼鏡の 魅力を現代的に再提示するモデルとして、Mod, TUB(Technische Universität Berlin/ベルリン工科大学) は作られました。ブロー智(レンズを脱着する際にネジが入る所)を セルの内部に収納し、各パートに必要なネジを全てマイナスネジで統一する事で当時の雰囲気を 演出しました。サイズを少し小ぶりにまとめる事で現代性を獲得し、 その他の微細な部分の形状にも気を配った絶妙なバランスの眼鏡です。


Stanford
color : black / dark tort / gray smoke
size : 47□22
西海岸のシリコンバレーの中心を所在地とするStanford大学。Stanfordでは50年代後期の人文学科の学生をイメージしています。フロント上部に入ったカットは奥行きを感じさせ、同時に装着する人に思慮深さを印象付けます。


Wisconsin
color : black / dark tort / gray smoke / yellow amber
size : 46□22
アメリカの州立大学の中では難関とされるWisconsin大学は1849年にウィスコンシン州マディソンに本部を設置しています。Wisconsinでは60年代の司書を目指す学生をイメージしています。小ぶりでボリューム感のある野暮ったい印象を持ちつつ、テンプル側の蝶番に立体鋲を配する事で高級感を演出しています。
控えめなデザインでありながらしっかりとした主張があります。
